教育・研究

公共健康科学統合講義Ⅱ

授業概要

 世界で初めて公衆衛生学 (Public Health)に関する大学院ができた米国のジョンズ・ホプキンス大学の玄関ホールには、「生命を救おう、健康を守ろう、たくさんの人を一度に」というプレートが掲げられています。公衆衛生学は、地域や職場などでたくさんの人を対象にし、社会組織や制度をうまく活用して、戦略的に病気を予防し健康を増進することを目指しています。この授業では「公共健康科学統合講義Ⅰ」という授業とともに、公共健康科学専修の学問的な基盤である公衆衛生学について学びます。

一押しポイント

 各回の講義では、公衆衛生学のための興味深い知識や経験を第一級の講師が、国際的な視点から解説します。例えば「健康」についてのさまざまな考え方、「障害」をどうとらえるかについて学びます。働く人の健康を守るしくみや心の健康についても学びます。「世界の疾病負担」の授業では、病気のインパクトを地球レベルで見える化する方法を学びます。グループワークや質疑の時間など、学生の皆さんが授業に参加する機会もできるだけ設けています。

学生の反応

 授業の最終日には、1人1つ公衆衛生上の課題を選び、これを分析し対策を提案してもらう発表会を行います。発表内容はどれもレベルの高いもので、学生も教員も皆一体となって盛り上がります。最近では「ゴミ屋敷問題における行政代執行に替わる対策案」の提案や「大学生の睡眠」についてのデータを元にした説得力のあるプログラムが優秀賞を受賞しています。