学科概要

この健康総合科学の目的に到達するためには、ひとびとの健康を支える理論と実践を志向し、自然科学・人文社会科学・そして実践科学の体系的統合を実現する必要があります。そのために、健康総合科学科では、環境生命科学・公共健康科学・看護科学の3 専修を設け、専修間の相互連携を図っています。

健康総合科学科の教育の目標は、ひとびとの健康に働きかけ幸福(ウェルビーイング)の向上に寄与するため、健康総合科学に依拠し、その理論と実践に必要な基礎的知識・技能を修得するとともに、健康に関わり社会に貢献するプロフェッショナルとしての倫理観を育むことです。

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学部教育を担当する講座は14 あり、それぞれが大学院医学系研究科(健康科学・看護学専攻、公共健康医学専攻、および国際保健学専攻)に属しています。
教養学部の前期課程から本学科への進学定員は44名です。進学生は全科類枠を含め、理科二類が中心ですが、最近は理科一類も増えており、また、文科各類からも受け入れています。

カリキュラムとしては、教養学部2年後期(A1期)から共通科目を中心に開講され、進学後の3年次A1期から原則として希望専修の科目を履修することになります。

看護科学専修の卒業者は看護師の国家試験受験資格が得られます。

 

※なお、駒場生向け進学情報はこちらでご覧いただけます。

社会を変える健康のサイエンス

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東京大学出版会より『社会を変える健康のサイエンス』が出版されました。健康総合科学科教員が、それぞれの専門分野を高校生・大学初年次の学生向けに解説、分野間の関係性を健康科学(Health Sciences)の観点から整理したテキストです。生協書籍部やAmazon、書店でお買い求め頂けます。

本テキストは教養学部前期課程で開講されている「ヘルス・サイエンス概論」(人間・環境一般D)ならびに「看護学概論1」(人間・環境一般D)の指定参考書となっています。

内容紹介

人間・環境・社会のつながりを「健康」を通して科学する、文系・理系の壁を越えた新しい学問、それが「健康総合科学」です。東京大学医学部健康総合科学科のスタッフが結集し、「メタボはなぜ悪いのか?」「人のつながりは健康に影響するか?」「地球にやさしいと健康にやさしいのか?」など、身近な問題や疑問をテーマにして、健康を支えるための実践知の意義と面白さを紹介する待望の新しいテキスト。あなたもワクワクするような学問の扉を開いてみませんか。