教育・研究

疫学・生物統計学教室 (生物統計学/疫学・予防保健学分野)

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教授 松山 裕
准教授 大庭 幸治
助教 竹内 由則
助教 萩原 康博

どんな学問か?

疫学(epidemiology)は,疾病・健康に関する事象を集団中で計量的に捉え,これらの原因や影響因子とその強さを評価し,最終的には予防手段に つなげる実践の学問である。一方,生物統計学(biostatistics)とは,基礎・臨床・疫学といった医学研究において,どうデータをとるか(調査 計画・実験計画),どう解析するか(統計解析)の方法論を提供する応用統計学である。新薬あるいはより優れた治療法を開発するために行われる臨床試験にお いては,生物統計家の参加が必須でるが,わが国は極端に少ないのが現況である。本教室は日本最初の生物統計学教室であり,現在でも日本の大学の教室数は3 にすぎない。

何を行っているのか?

教育面では理論疫学と生物統計学の教育を学部・大学院学生に対して行うとともに,これらの分野の研究を,東大あるいは国立がんセンターなど他施設の研究者 との共同研究も含めて行っている。教室関係者が設立したNPO日本臨床研究支援ユニットでは,日本各地で実施されている地域コホート研究をデータ標準化の もとに統合する日本動脈硬化縦断研究(JALS; 約12万人を追跡),乳癌・骨粗鬆症・糖尿病・高血圧の大規模臨床試験,骨髄移植に関する研究者主導治験などのデータセンターを担当し,大学院生もこれら 実践研究に参加している。

卒論と進路は?

卒論・修論のテーマは,方法論の理論的研究とフィールドでの実証研究に大きく分かれる。基礎的な生物統計学とコンピュータ利用技術が必要でありそれぞれ学 部教育等を通じて磨かれるが,前者をめざす場合には線形代数の習得も必須である。進路の半分は大学院(修士・博士),半分は就職であり,就職先は製薬関連 業界,看護の分野が主である。医薬品・医療機器の承認申請審査を行う医薬品医療機器総合機構にも統計担当審査官を送っている。ほとんどすべての研究・実践 活動が他分野の研究者との共同作業で行われるため,専門性と同時にバランス感覚と協調性(会話能力を含む)が必要である。