教育のグローバル化

教育・研究

医学部健康総合科学科では、教育の舞台を世界に広げ、国際社会に貢献できるグローバルな人材を育成するために、海外短期フィールドワーク研修支援、ならびに海外招聘事業を行っています。

1.海外短期研修支援

本学科は「健康について海外で学んでみたい」という学生を応援しています。学生が自主企画した海外フィールドワーク研修の旅費を支援します。学生が「健康」という大テーマでトピックを決めて、渡航国、視察訪問先、見学あるいは参加する活動などを自由に選ぶので、自分が興味があることを、自分なりの視点と方法で掘り下げて学ぶことができます。準備段階では、現地で訪問・見学したい施設などに、訪問依頼をするメールを送ったり、日程調整をするIntercultural communicationにも挑戦します。自主性を重んじつつ、適宜、専任教員が学生一人一人をサポートします。「海外で学びたい気持ちがあれば、実現できるように手助けをする」、そんなプログラムです。

海外研修の内容は十人十色で、健康総合科学科の多様性が現れています。2015年度から2023年度で、延べ126名の学生が海外研修をしました。彼らの渡航先は31か国です。

一部の研修を以下に載せております。クリックするとポスターを見ることができます。

2024年3月　カンボジアにおけるトラウマとメンタルヘルスケアの実際を学ぶ
2024年3月　フランス国立人口研究所（INED）～フランス～
2024年3月　公衆衛生の観点から摂食障害予防とその教育について学ぶ～アメリカ（ボストン）～
2023年11月　個の生命力を活かした医療/福祉/保育の現場×well-beingを支える環境づくりの探索
2020年2月　”マイノリティ”に対する支援の考察を通じて、共同体のあり方を模索する～ドイツ～
2020年2月　フランス・モロッコ・スペインの食と健康～フランス・モロッコ・スペイン～
2019年9月　トラウマのケアを学ぶ～オーストラリア～
2019年3月　Mindfulnessとstress reduction　ロサンゼルス～アメリカ～
2019年3月　ペンシルバニア大学で看護を学ぶ～アメリカ～
2019年3月　微笑みの国で学んだ医療（地域看護）～タイ～
2019年3月　Health　Psychologyと生き方について考える～オランダ・エストニア～
2019年3月　TMU看護研修　台北医学大学～台湾～
2019年3月　香港でMindfulnessを学ぶ～中国（香港）～
2019年3月　ベルギーにおける地域で支える医療体制～ベルギー～
2019年3月　オランダにおける健康増進の取組と地域医療～オランダ～
2019年2月　スタンフォード大学ショウジョウバエの神経実験を学ぶ～アメリカ～
2019年2月　精神疾患を持つ方の地域移行が成功した背景を探る　ロンドン～イギリス～
2019年2月　南アフリカ共和国におけるヘルスプロモーションを学ぶ～南アフリカ共和国～
2018年8月　障害を持つ方のケアや、近隣諸国からの移民への支援について学ぶ～ニュージーランド～
2018年7月　東南アジア研修～精神保健と医療制度～タイ・ミャンマー
2018年3月　アメリカ　国際若年性糖尿病研究財団（JDRF）の訪問～アメリカ～
2018年3月　ハワイの公衆衛生学ぶ～アメリカ　ハワイ～
2018年3月　健康をイタリアの食から考える～イタリア～
2018年3月　ミャンマーにおけるNPO支援～ミャンマー～
2018年3月　子どもの幸福度ランキング1位のオランダで学ぶイエナプラン教育
2018年2月　スイスにおける出産・育児のあり方を学び将来を考える～スイス～
2018年2月　スウェーデンで研究者に学ぶ～スウェーデン～
2018年2月　北欧でこれからの医療と教育を考える～スウェーデン、フランス～
2018年2月　国連機関で学ぶ人権と国際保健～スイス～
2018年2月　男性助産師のケア配慮に関する調査と母子保健事業の視察～キプロス共和国～
2018年2月　トンガ研修～トンガタプ島・ハアパイ諸島
2017年9月　ノルウェーの母子保健～ノルウェー～
2017年3月　臺北醫學大學看護研修～台湾～
2017年3月　ボストン研修HSPH(Harvard T.H.Chan School of Public Healt))を訪ねて～アメリカ～　　　
2017年3月　英国保健医療システムを学ぶLondon/Cambridge,UK～イギリス～
2017年3月　ホスピスとナイチンゲールを学ぶ旅
2017年3月　タンザニアの医療事情を知るためのスタディツアー～タンザニア～
2017年2月　Eating　Disorders Awareness Week in UK
2017年2月　カナダAddiction研修
2017年2月　A　Bit of Everything-自分探しの旅！～イギリス～
2017年2月　トロントにおける様々な領域でのヘルスサポートを視察する～カナダ～
2017年2月　トロントで小児医療を学ぶ～トロント～
2017年1月　発達障碍者へのケアを学ぶ～ニュージーランド～
2016年3月　オランダ・アムステルダムやアーヘムで、薬物依存について学ぶ～オランダ～
2016年3月　台湾・台北医科大学看護学部の研修プログラムに参加～台湾～
2016年3月　ハワイ大学・マノア校で、ハワイの公衆衛生や高齢者ケアなどを学ぶ～ハワイ～
2016年3月　イギリス　公衆衛生スタディツアー～イギリス～
2016年3月　マヒドン大学でタイの看護事情について学ぶ～タイ～
2016年3月　フィリピン国立大学医学部レイテ校で地域医療について学ぶ～フィリピン～
2016年2月　アムステルダムやライデンで、男性助産師の活動や母子保健について学ぶ～オランダ～
2016年10月　アメリカ人類遺伝学会に参加
2016年9月　ザンビアの助産・母子保健に関する研修～ザンビア～
2016年9月　イギリスの学校給食と高齢者施設の食事の視察研修～イギリス～
2016年9月　イギリス・ロンドン市内の高齢者施設でボランティア活動＆ノッティンガム大学を訪問～イギリス～
2016年9月　イギリスで動物介在活動を学ぶ～イギリス～
2016年9月　フィンランドの精神保健を学ぶ～フィンランド共和国～
2015年7月　海外研修者との交流とフィジカル・アセスメントプログラムの参加～アメリカ～
2015年8月　フィジー国際精神保健スタディプログラム報告～フィジー～
2015年8月　フィリピンで公衆衛生を学ぶ～フィリピン～
2015年9月　ヤンゴン市のヤンゴン公衆衛生大学院やSARA事務所、工業団地や農村地帯を見学・訪問～ミャンマー～

2．海外招聘

世界の看護科学、環境生命科学、公共健康科学をリードする研究者を世界各国から招聘し、学部学生のために特別講義をしていただきます。グローバルな知に直接触れて、健康について国際的な視野で考える貴重な機会になっています。海外事情について理解を深めると同時に、わが国の現状や課題を見つめなおす機会となっています。

＜過去に招聘した研究者の一覧＞　※所属は招聘当時のものです。

2015年度　

Dr. Christine Moffatt, Professor of Clinical Nursing Research, School of Health Sciences, the University of Nottingham, UK

2016年度　

Dr. Barbara Bates-Jensen, School of Nursing, University of California, Los Angeles, USA
Dr.Heather O’Mahen, Psychology, College of Life and Environmental Sciences, University of Exeter, UK
Dr. Paul Lanier, School of Social Work, University of North Carolina at Chapel Hills, USA
Dr. John. P. Allegrante, Sociomedical Sciences, Mailman School of Public Health, Columbia University, USA
Dr. Denise Saint Arnault, School of Nursing, University of Michigan
Dr. Wei J. Chen, Dean and Distinguished Professor, College of Public Health, National Taiwan University

2017年度

Dr. Vikram Patel, Department of Global Health and Social Medicine, Harvard University, Medical School, USA
Dr. Ian Roberts, Epidemiology & Public Health, London School of Hygiene & Tropical Medicine, UK
Dr. Manilay Phengxay, Senior Technical Officer for Communicable Diseases Resident Advisor for Lao Field Epidemiology Training, Emerging Diseases Surveillance and Response (ESR) Unit, World Health Organization Country Office, Vientiane, Lao PDR
Dr. Keryln Carville, Primary Healthcare and Community Nursing at Curtin University and Silver Chain, Perth, Australia
Dr. Karis Kin Fong Cheng, Professor and Director of Graduate Research Programmes in Nursing, Alice Lee Centre for Nursing Studies, Yong Loo Lin School of Medicine, National University of Singapore, Singapore

2018年度

Dr. Arthur Caplan、Professor of Bioethics, Department of Population Health, Director, Division of Medical Ethics, School of Medicine, New York University
Dr. Ian Roberts, Department of Population Health, London School of Hygiene and Tropical Medicine, UK
Dr. Judith Green、School of Population Health and Environmental Sciences, Faculty of Life Sciences and Medicine, King’s College London, UK
Dr. Michelle Johnson-Motoyama, College of Social Work, Ohio State University
Dr. Sek-Yin Chair, The Nethersole School of Nursing, Faculty of Medicine, The Chinese University of Hong Kong
Dr. Susan Bögels, Faculty of Social and Behavioral Sciences, Program Group Developmental Psychology, University of Amsterdam, The Netherlands

2019年度

Dr. Rajesh Vedanthan, Department of Population Health, Department of Medicine, New York University, USA
Dr. Patrea Andersen, Academic Director Simulation and Visulisation, University of the Sunshine Coast, Queensland, Australia
Dr. Mary Cadogan, School of Nursing, University of California, Los Angeles, USA
Dr. Bruce Maycock, School of Public Health, Curtin University, Australia
Dr. Paul Fine, Department of Infectious Diseases Epidemiology, London School of Hygiene and Tropical Medicine, UK
Dr. Tomasz Burzykowski, Center for Statistics, Hasselt University, International Drugs Development Institute, Belgium

2023年度

Dr.Yoke-Fun Chan, Faculty of Medicine,University of Malaya,Malaysia
Dr,Kyung Ja June,Department of Nursing, Soonchunghyang University,Korea
Dr.Chia-Chin Lin, School of Nursing, The University of Hong Kong

＜問い合わせ先＞

東京大学医学部健康総合科学科　学部教育の総合的改革の推進プロジェクト特任助教　泉　里子

Email: sizumi [at] g.ecc.u-tokyo.ac.jp