教育・研究

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池本いけもと こう  助教 Ikemoto Ko

所属:東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 人類遺伝学分野
講座:人類遺伝学
E-mail:imko@m.u-tokyo.ac.jp

略歴

2021年03月
東京大学医学部卒業
2023年03月
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
2023年04月
JST次世代研究者挑戦的研究プログラムプロジェクト生
2024年04月
JSPS特別研究員
2024年12月
東京大学大学院医学系研究科 助教

教育

初学者向け研究紹介
ヒトの設計図であるゲノムは、個体や集団レベルで見たとき、変異、自然選択、確率的なふるまいによってその実体を変え続ける動的な存在といえます。そうした遺伝現象の上に私たちのアイデンティティが成り立っており、DNA配列全体から見ればわずかな差異が環境要因と合わさり、その人らしさを形作っていることが明らかになっています。
近年の核酸決定技術(シークエンス技術)の発達によって、ヒトのさまざまな領域にある多様な種類の変異をより明瞭に調査できるようになりました。私は、こうした新しい技術によって得られたデータを情報解析することで、ヒトの遺伝的多様性の解明に取り組むところから研究をスタートしました。
DNAという設計図から転写された遺伝子はRNA分子となり、タンパク質合成などの具体的な生命活動の基盤を担います。この転写や発現制御のバランスが何らかの要因で崩れると、病気の発症につながることがあります。現在は、ヒト疾患に関連するRNAの調査へと研究を展開しています。その過程では、既存の解析に加え、必要な解析手法を自分で実装し、実際のデータに適用することで複数の視点から対象を理解します。これらを通して、疾患に関連する遺伝子やその分子機序の理解を目指し研究を進めています。

研究

研究分野
ヒトの遺伝子発現と疾患の研究
現在の研究課題
癌のロングリードトランスクリプトーム
研究内容キーワード
RNA-seq ╱ ロングリード ╱ トランスクリプトーム
所属学会
日本人類遺伝学会
著書(10件まで)
  1. 藤本明洋、池本滉(2023) 長鎖シークエンス技術を用いたヒトゲノム解析 実験医学 ポストGWAS時代の遺伝統計学:オミクス解析と機械学習でヒト疾患を俯瞰する(洋土社) ISBN: 9784758104104

その他

学生への一言

楽しいことは苦しくなるまで、苦しいことは楽しくなるまで