- Nakagami G, Minematsu T, Asada M, et al. The Pseudomonas aeruginosa quorum-sensing signal N-(3-oxododecanoyl) homoserine lactone can accelerate cutaneous wound healing through myofibroblast differentiation in rats. FEMS Immunol Med Microbiol. 2011 (in press) 緑膿菌が合成するアシルホモセリンラクトンというクオラムセンシングシグナル(細菌間情報伝達物質)を創傷に塗布すると創傷治癒が速まるということを発見しました。肉芽組織というコラーゲン主体の組織にいる線維芽細胞が筋線維芽細胞に分化することが促進され、それによって創収縮が促進されていることが関係していそうです。
- Nakagami G, Morohoshi T, Ikeda T, et al. Contribution of quorum sensing to the virulence of Pseudomonas aeruginosa in pressure ulcer infection in rats. Wound Repair Regen. 2011;19(2):214-22. 緑膿菌のクオラムセンシングが褥瘡感染で重要であることを、遺伝子欠損株を用いて証明しました。特に、バイオフィルム感染に関連していることを突き止め、創傷感染の新しい側面を見出しました(僕の博士論文の一部です)。
- Nakagami G, Sanada H, Iizaka S, et al. Predicting delayed pressure ulcer healing using thermography: a prospective cohort study. J Wound Care. 2010;19(11):465-72. 感染した褥瘡を診断するのは臨床では難しいのですが、サーモグラフィを用いてベッドサイドで温度分布を計測すると、それが分かるということを臨床研究(コホート研究)で示しました。東大病院の褥瘡対策チームとの共同研究です。
- Nakagami G, Sari Y, Nagase T, et al. Evaluation of the usefulness of skin blood flow measurements by laser speckle flowgraphy in pressure-induced ischemic wounds in rats. Ann Plast Surg. 2010;64(3):351-4. 褥瘡の血流評価は臨床では難しく、なかなか臨床応用されていないのですが、それが可能な簡便な機械が開発されたので、その効果を動物実験で検証しました。微妙な血流変化を視覚的に捉えることのできるlaser speckle flowgraphyを用いると、褥瘡の血流評価に役立ちそうなことが分かりました。
- Nakagami G, Sanada H, Matsui N, et al. Effect of vibration on skin blood flow in an in vivo microcirculatory model. Biosci Trends. 2007;1(3):161-6. 当研究室では振動による血流促進をテーマに研究を進めていますが、その基礎知見として、マウスの耳介部に振動を加えると血流が促進するということを生体顕微鏡を用いて証明しました。
- Nakagami G, Sanada H, Konya C, et al. Evaluation of a new pressure ulcer preventive dressing containing ceramide 2 with low frictional outer layer. J Adv Nurs. 2007;59(5):520-9. 褥瘡予防用の皮膚保護剤を開発し、その予防効果を臨床でランダム化比較試験(同一対象者内の左右比較試験)で検証しました(僕の修士論文です)。
- 仲上豪二朗, 森武俊, 大江真琴, 真田弘美. 看護学領域における工学の発展(特集 見守りに役立つ見守り技術). ヒューマンインターフェース学会誌. 2011;13(1):5-8.
- 仲上豪二朗. 褥瘡の感染予防と発生時のケアのポイント. 化学療法の領域. 2011;27(1):151-60.
- 真田弘美, 仲上豪二朗. 7. 褥瘡(II 老年医学-第2章 老年症候群). 大内尉義, 秋山弘子 編集. 新老年学第3版. 東京大学出版会. 609-21. 2010, 1月.
- 仲上豪二朗, 真田弘美 ゲストエディター. 1. 褥瘡ケア. 看護のエビデンス "いま" "むかし". EB NURSING. 2010;10(増刊2号):10-36.
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