教育・研究
成人看護学実習・看護の統合と実践実習
授業概要
本実習は約3週間※(平日のみ)東京大学医学部附属病院にて、担当の入院患者さんの医療・ケアに医療チームの一員として関わる機会を持つ実習です。担当患者さんの入院から手術前・手術中・手術後・退院までの一連の経過に合わせた状況の変化を体感し、刻々と変わる患者さんの状況に合わせた巧みな看護の技術と関わり方を学ぶことが可能です。
具体的には、手術前には手術の説明や術前処置を行い、手術中は手術着に着替え手術室内で手術見学を行い、手術直後は患者に必要な看護をチームの一員として提供します。例えば、手術後の点滴管理、呼吸管理、リハビリテーションも行います。また、夜の時間帯の病院での実習(夜勤実習)も1日設定されており、昼間とは違う夜間帯の病院の雰囲気も感じとることが出来ます。全期間を通して患者さんとの信頼関係が育まれるため、実習最終日にはお別れに涙する学生も多く見られます。実習に参加することで、今までよくわからなかった「看護:人をケアすること」の難しさと楽しさを感じてもらっています。
※成人看護学実習は第1期(5~6月)と第2期(9~10月)それぞれ2週間ずつの集中講義として実施されますが、ここでは第2期(2週間)に、続けて行われる看護の統合と実践実習(1週間)を加えた3週間分の説明をしています。
一押しポイント
病棟・手術室・集中治療室・救命救急センター等の医療現場で「生・老・病・死」を間近でとらえ、生身の患者さんへケアすることで「人が老むこと・老いること」「人が他者をケアすること」について考えられる稀有な機会となります。看護師としての活動はもちろん、医療・介護行政や公衆衛生、医療にまつわる様々な業界での活動にも、生身の人間のケアの経験は大いに活かせます。
写真