教育・研究

老年看護学教室 (老年看護学/創傷看護学分野)

教授  仲上 豪二朗
講師 高橋 聡明
助教 片岡 友紀恵

どのような教室か

老年看護学教室は平成15年6月に開講された本学科では最も新しい教室であり,“臨床に根ざした老年看護学の実践と展開”を基本方針としている.老化を成 熟の過程の一つとしてとらえ,生産性を重んじるのではなく,高齢者の身体残存機能の拡大をはかり,自立,社会参加をとおして自己実現,尊厳保持をはかり, さらに生活者としての権利を守ることを目指している.以上のように,高齢者の経験と叡智を尊重する社会を実現すべく,教育・研究活動を展開している.

どのような研究をしているのか

学部教育では,老年看護学を,また大学院教育では,老年看護学・創傷看護学の2分野の教育・研究活動を展開しており,高齢者の残存機能の維持・拡大をはか り,自立・自主性を重視したニーズを満たすための新しい技術や機器の開発を行なっている.具体的な研究テーマは,高齢者の褥瘡,失禁,低栄養,疼痛(痛 み),嚥下障害,骨粗鬆症,転倒,うつ,認知症等の老年症候群といわれる症状/状態について,看護学の立場から予測,予防,診断,治療する技術や機器の開 発を行なっている.

これらの研究は,多くの場合,産学連携の共同研究によりすすめており,単なる研究活動にとどまらず,実際の臨床現場への還元を重視しているところが本教室 の特徴である.これらの研究成果を,国内はもとより,学会発表や論文執筆を通して海外への発信を重視している.また,次の世代を担う研究・教育者の育成を 目指している.