学科生の声

12月1日 国連にて「協力者カミングアウト」を提案・発表しました!

今回は本学科進学が内定している飯山さんが個人としてその活動に関わっている「東京大学EMPOWER」について、学科での学修内容と併せて紹介してもらいます。本学科には、このような広い視野での「健康」に関わる問題を考える機会だけでなく、国際的な経験を身につけるための海外研修支援制度も用意されています。学生の皆さんの幅広い関心と「外」への挑戦をお待ちしています。(ウェブサイト担当教員)


学部2年生、健康総合科学進学内定の飯山智史です。昨年12月1日に国連NY本部で開催された国連「災害や紛争時の障害者の権利に関するパネル・ディスカッション」に、パネリストとして招待していただき、文化・芸術を通して国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指す「東京大学EMPOWER」の活動を紹介してきました。

映像(EMPOWERの発表は、2h19m11s~):http://webtv.un.org/watch/part-1-transformation-towards-sustainable-and-resilient-society-for-all-observance-of-the-international-day-of-persons-with-disabilities-idpd-1-december-2017/5663572704001/

「東京大学EMPOWER」(https://www.facebook.com/UTempowerproject/)は、シンボルマークである「マゼンタ・スター」を身につけることで、「協力が必要な時は、お声を」という気持ちを表明する「協力者カミングアウト」を推進するSDG10達成のための国際プロジェクトです。精神保健学分野ご出身の井筒節特任准教授(教養学部・医学系研究科兼担)にご指導をいただきながら、プロジェクトを進めています。

今回の発表では、国連が提唱する障害の「社会モデル」に基づき、2020年東京オリンピック・パラリンピックでの「おもてなし」と、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会の実現のために、交通機関や街の「物理的」アクセシビリティーの向上に加え、社会を構成する一人一人の「態度」や「行動」のアクセシビリティー向上を目指す必要があるとし、「東京大学EMPOWER」の活動を紹介しました。

私もこの学科で学ぶ中で、精神障害の方や知的障害の方のアクセシビリティーは周辺化されることが多いと感じることがあり、この問題を解決できる方法はないかと考え続けていました。そこで、これまで一般的であったマタニティーマークやヘルプマークをつける「当事者」カミングアウトに加え、自分たちの状況を表明したくない方や、「協力したいが声をかける勇気が出ない」という方たちのニーズも考え、逆転の発想として、個人の属性に関わらず、「協力者」がカミングアウトを行うことを推進しています。

3/1からは活動資金を得るべく、クラウドファウンディングも行なっております(https://readyfor.jp/projects/empowersdg10)。このクラウドファンディングは、3月1日から4月10日23:00までを期間として、100万円を集めることが目標です。今回のクラウドファンディングでは、皆様にご支援をお願いし、「協力者カミングアウト」のシンボル・マークをモチーフとした様々なグッズを作り、沢山の人に届けることを目的としています!ご協力していただけると大変幸せです。

これからも、この学科での学びを生かしながら頑張っていくので、応援よろしくお願い致します!!

マゼンタ・スター