学科生の声

学科生活の紹介(看護科学専修)

こんにちは。健康総合科学科看護科学専修3年の飯山智史です。
今回の記事では我々の看護科学専修について説明します。

いろいろなところで説明されているように、健康総合科学科には3つの専修がありますが、看護科学専修の特徴の一番は「看護師」免許が取れるということです。
東大に看護師が取れるところがあったんだ!と驚かれる方もいるかと思います。そうです。ここにあったのです。

健康総合科学科に内定した直後は、他の仲間たちと共に健康分野の科目を幅広く学び、3年生になる頃には看護に進むことを決めます。3年生になると徐々に看護の授業が増え、夏あたりからは実習も始まります。1学年の人数には年によってだいぶバラツキがあります。我々は現在6人ですが、10人を超える年もあります。

我々がよく聞かれることでもありますし、皆さんの中でも「なんで東大に来て看護に?」という疑問はあるかと思います。そこで、看護の仲間たちに看護科学専修にまつわることをアンケートで取ったのでご紹介します!

Q1.「あなたが看護に来た理由は?」

・人間が好きだから!喰いっぱぐれない資格がほしかったから!本物のナース服を着たかったから!
・あくまで現場の改善を目指すという点を良いと思ったから。また、医療の中の一フィールドとして見ても未開拓な部分が多いのではないかと思えたから。自分は看護師に向いていないのではないかとも思ったが、だからこそ出来ることがあるのではないかと思ったから。
・人の生活に興味があったから。
・将来使える資格が取れるから。
・目の前の人に幸せを考える学問を学びたかったから

こんな結果になりました。やはり看護師の資格が取れるというのはとても魅力的であるようです。AIの進化によりあらゆる仕事がなくなっていく、と言われる世の中ですが看護はきっと無くなりません。高齢化が進む社会の中で、むしろ需要は増していくばかりです。そして「人」に興味があるという回答が多いことを見ると、「人」についてあらゆる視点で学べることも魅力であるようです。もちろん、ナース服を着たい!という理由で来てもいいんです。

Q2.「今のところの卒業後の進路希望は?」

このような結果になりました。病院に行く人と大学院に行く人が半分半分という感じでしょうか。基本的にこの2つが選択肢なのですが、学年によってはもちろん民間企業に行く人や、行政の方に行く人がいることもあります。「看護」という学問、そのコアとなる考え方はいろいろな場所で役立つのです。

Q3.「あなたの将来の夢は?」

・日本の病児保育を充実させること
・出来るだけ多くの患者の苦しみを、出来るだけ沢山、自分なりに可能な形で取り除くこと。リソースの格差に由来する現場間のケアの格差を出来るだけ小さくすること。
・島に行く。
・考え中です。
・世界平和

多様性にあふれ過ぎていてコメントに困ります。笑
でもここで言えることは、少なくとも「病院で看護師として働きたい」と思っている人ばかりではないということです。看護師になって目の前の患者さんの苦しみを取り除くこと、行政に入って制度を変えること、もっと漠然としたこと、様々なレベルの夢があります。もはや考え中でもいいんです。

Q4.「看護に来て良かったなあと思うことは?」

・看護について真剣に考える、すてきな仲間に出会えたこと。かわいいナース服を着て東大病院で実習ができたこと。生徒の数より多い先生たちの優しさに日々包まれること。
・教員の先生方の多さ、出来ることの幅広さ。
・実習で色々な世界を覗けたこと。
・友達ができたこと。
・様々な授業や実習によって、文系で生きて来た自分には得られなかった視点をたくさん学ぶことができた。

これはとても同意できることばかりです。
まずはやっぱり指導の手厚さ。大学の先生方、というとなかなか質問などをしに行きにくかったり、たくさんの学生の指導で忙しくて自分に構ってくれない、などのイメージがあるかもしれません。しかし、健康総合科学科は看護学にまつわる教室が7つもありたくさんの素敵な先生方や院生のかたがいらっしゃいます。質問にもいつでも丁寧に答えて下さいますし、困った時も気軽に相談に乗って下さいます。実習の時には、もはや学生よりも指導して下さる方々の方が多かったりします。こんなに手厚い学科はなかなかありません。

そしてたくさんの視点を手に入れられるところ。座学もとても大事ですが、やはり実習など、実際に体を動かし、人と向き合うことで、五感で感じることのできる学びのインパクトの大きさはすごいです。頭で処理しきれずに、思考が止まってしまうこともしょっちゅうです。また、授業も少人数でのディスカッションの授業も多いので(とは言っても怖くはないですよ)、自分とは違う意見を聞きながら、たくさんの視点を手に入れることができます。

そして何と言っても友達ができること、とても重要です。東大に来てまで看護を学ぶ人に悪い人はいません。これは断言できます。みんな看護が好きで、それぞれ強みや弱みを持っていて、お互い支え合えながら頑張っていける、そんな友達に出会えたことは、大きな財産になりました。

Q5.「健康総合科学科看護科学専修課程を一言で言うと?」

・個性のかたまり!
・健康と医療現場を幅広く捉え、現場に貢献したい方にお勧めします。
・難しいです。
・いい意味で東大らしくない!
・笑いあり、涙ありのとにかく濃い生活!!

いかがだったでしょうか?

この記事を読んで、少しでも健康総合科学科看護科学専修に興味を持ってくださったら嬉しいです。

医学部3号館でお待ちしています。