学科生の声

「東大看護ってどんなところ?」看護科学専修の現役4年生に聞いてみた!

こんにちは!医学部健康総合科学科 看護科学専修4年の岸野桜子です。

今回の記事では、私たちの所属する「看護科学専修」について、現役の学生の声を紹介していきます!

看護科学専修は、健康総合科学科にある3つの専修のうちの1つです。(専修の詳しい内容についてはこちら

大きな特徴として、東京大学で唯一、看護師免許受験資格を得ることができる専修でもあります。       

「東大で看護かあ……。興味あるけれど、実際にどんな人がいて、何をやっているんだろう?」

そう疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。

今回は、そんな疑問に答えるべく、現役看護科学専修4年生のみなさんに質問してみました!

早速、どんな学生がいるのか見てみましょう!

看護科学専修の4年生。個性的で楽しい仲間が勢揃い!

Q1 あなたが看護に来た理由は?

  • 幼い頃から国際協力に関心があり、現場で使える実践的なスキルを身につけたいと考えていたため、どこに行っても人の役に立つことのできる看護の分野に魅力を感じていたから。
  • 看護師という国家資格があれば、何かと役に立つかと思ったから。(全国どこへ行っても仕事がある、一度仕事を辞めても復職しやすい、臨床研究がしやすい、その他諸々。)
  • 人の生死に臨床で関わる資格を得られるから。
  • 今後の社会でますます需要が高まると思ったから
  • 進学選択ののち、1人のひとに対して向き合いたいと思い、看護科学専修を選びました。ちなみに、健康に関する学問的知識は全くありませんでしたし、勉強熱心な人間ではなかったです

人や社会の役に立ちたいという強い思いを持った方が多いですね。

国家資格が取れるというのも大きな理由となっているそうです。健康に関する知識に自信がなくても、入ってからしっかり学べるので安心です!

Q2 看護科学専修に来て良かったことは?

  • 先生と学生の距離が近く、また学生に対する指導教員数が多いためサポートが手厚い! 興味分野の研究に関するお話などを伺って、視野が広がりました。
  • 自分のメンタルヘルスを保つことの重要性がよくわかった。日常生活でも役立つ知識が学べる。
  • 看護の友人とは自身のメンタルヘルスやリプロダクティブ・ヘルスに関することなど、普段話題にしにくいこともオープンに、ディスカッションすることができる。
  • 実習で様々な患者さんにお会いして、人生観が変わった。他人と接するときに、その人をありのまま受け入れられるようになったような気がしていて、人間関係まで豊かになった。
  • 「白衣を着て病院でケアをしていて……」という、自分の思っていた看護師のイメージがいかに限定的なものだったかと目から鱗の経験をたくさんした。グローバルにもローカルにも、看護は人の生活と切っても切り離せないものであり、様々な学問と融合していることを知り、そこに関わる研究の面白さも学んだ。
  • 実習を通して社会を学べたこと
  • 心優しい人が多い。先生方が、個性を尊重して良いところを伸ばすようなご指導をしてくださる。
  • 少人数のため、自然と学生どうし仲良く楽しく授業を受けられていること!
  • 観察することを学んだ

少人数のため、学生とも、先生とも近い距離で楽しく学ぶことができます。同級生も先生方も、本当に素敵な方ばかりです! 実習での経験は、何にも変え難い貴重なものですね。

Q3 看護科学専修に来て大変だったことは?

  • 実習! 学びは多いが、記録や事前学習などで朝早く夜遅くなりがちで大変……。
  • 看護師として必要な疾病や薬剤、スキルの学習が多いが、私は看護師になりたいというよりは人の健康支援に関わる政策やマネジメントの方に関心があったため、途中までは、学科で学んでいることと将来やりたいことのギャップに悩んだ時期があった。
  • 感染対策のため、普段やっているアルバイトができない時期がありました。何かと感染には気を使うので、コロナが落ち着いてきていても気軽に人には会えない。
  • 実習と卒論と国試の勉強をバランスよくこなすこと。
  • 実習期間中は、記録で家の時間がとられがちでした
  • 4年の12月時点では、特にないです

やはり、実習は大変です……。4年生の夏から秋にかけて長い実習期間に入るので、私は4年生の夏からが特に忙しかったという印象があります。

実習、卒論、国試、人によっては大学院の試験も並行になるので、やはり大変なこともありますが、その分充実しているとも言えます。(あ、大変なことがなかった方もいるのですね! 素晴らしいです。)

Q4 卒業後の進路は?

  • 大学院進学。卒論を書いている教室の修士課程に進んで、助産師の免許も取得するつもりです。
  • 大学院進学(国際保健)
  • 看護師
  • 病院で就職する予定です
  • とある組織の事務局・地域コーディネーター・訪問看護師(予定)

少人数であるために年度によって進路状況は変化しそうですが、今年度は進学と看護師としての就職が同程度となりました。ちなみに、進学を決めた学生2名は、東大の大学院に進む予定です。

Q5 ずばり、将来の夢は?(一言コメントも添えて)

  • 世界中の子どもたちが安心して自分の夢を追いかけられる世界の実現! 専門を生かして国際的な場で働くことと、子どもにわくわくを届ける小説家になることを志していてどちらも修行中です!
  • 研究職。
  • 何らかの自分の作品を世に残す。世界を旅する。愛する人々と時間を過ごす。
  • まずは一人前の看護師になりたいと思っています。
  • 夢見ているものは特にないです。生活を大事にできる生き方をしたい。

みなさん、素敵な夢や思いを持っていますね。東大看護の面白いところは、純粋に看護師を目指す人だけでなく、さまざまな興味ややりたいことを持っている人が集まっているところかもしれません。話していると、みんな個性的で本当に面白いです!

Q6 看護科学専修に来ようか迷っている後輩に一言!

  • 大変な面もありますが、人と接して学ぶことの多い専修です。興味のある方は、ぜひ気になっている教室にアポイントメントをとってみてください! どんな研究をしているのか、教室の雰囲気などをつかむことも大切ですよ。
  • 考えがまとまってなくても全然いいので、先輩や先生方に相談してみるといいと思います!みんな温かく歓迎してくれます。
  • 実習では一生忘れられない学びがあります!
  • ぼくは自分の選択を後悔していないです。

進路選択の際には、実際に教室を見て、話を聞くといいですね。

その上で、もしも看護科学専修に来てくださったら、教員、学生みんなで歓迎します! そして、専修での学びの先には、きっと新しい世界が広がっていると思います。

いかがでしたか?

この記事が、進路選択に迷っている方をはじめ、看護科学専修に興味を持ってくださったみなさんのお役に立てば嬉しいです!

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

老年看護学実習の最終日。介護施設でも大活躍のコミュニケーションロボットのPALROも一緒に。