学科生の声

卒業生の声

2009年度卒業
文科三類出身 

心と体を大切に、人生をデザインしよう。

吉田さんは、本学科の健康科学コース(当時)を卒業後、株式会社リクルートに入社。現在は、2012年に分社化した株式会社リクルートアドミニストレーションの経営企画部にて、人事のお仕事をされています。

この学科を選んだ理由

駒場生の頃から、教育心理や健康心理に興味がありました。他学部にも教育心理を学べるところはあったのですが、調べてみると、統計学や認知科学といった内容で、私のイメージとは少し違っていました。私が興味をもっていたのは、実際に人と対峙して、コミュニケーションをとることだったんです。

そこで、もっと広い範囲で学科を探したところ、健康総合科学科の精神保健学は現場としっかりつながっていて自分の興味にぴったりだと思い、進学しました。

今の仕事と、学科で学んだことのつながり

学科で印象深かった分野の一つは、もちろん精神保健学です。実習で、心を病んでしまった方の復職支援の施設に行って、当事者の方に経緯を伺ったり、一緒に作業をしたりしました。そこで、当事者の方は、真面目で優秀な、普通の人だと気づいたんです。でも、何かのきっかけで感性がゆがんで、社会に適応できなくなってしまう。それが私にとって衝撃でした。人が幸せに生きていける方法を無意識に考えていたのか、卒業論文のテーマは、「笑うと人は幸せになれる」でしたね。

もう一つ印象深かったのは、解剖示説の授業でした。ご遺体の解剖を見学したり、実際に解剖させていただいたりしたんです。精神保健学の勉強と合わせて、人は精神と肉体の両方で成り立っているんだということを、印象深く学ぶことができました。

今の仕事は、「新しい出会いを提供する」という会社の姿勢に惹かれて選びました。情報誌などで、多様な選択肢を提示することは、人生を豊かにすることだと思っています。これも、人が幸せに生きていけるためのサポートですね。

自分自身の今後の展望

私は今、キャリアデザインの勉強もしています。キャリアデザインというと仕事の計画をイメージするかもしれませんが、自分にとって良い一生にするためには、プライベートだって丸ごとデザインしたいですよね。仕事も私生活も充実させるためには、貪欲に学び続ける姿勢が必要です。学ぶと言っても、かしこまって「勉強」するだけではなくて、あらゆる経験が何かに役立つのではないかと思っています。私も、自分自身のキャリアをデザインする中で、たくさん学んで、成長し続けたいですね。

進学を考えている(悩んでいる)人へのメッセージ

yoshida_4_3_message大学では、あまり将来を考えすぎずに、好きなことをしてほしいなと思います。

人生を豊かにするためには、大学時代が終わっても、勉強は一生続きます。

だからこそ、大学時代は、将来のことを考えすぎず、今だからできることを全力で楽しんでください。勉強でも、遊びでも、サークルでも、楽しんで経験したことはきっと、あなたの人生を豊かに彩ってくれることでしょう。

 

(インタビュー:2016年 所属・学歴等の内容はインタビュー当時のものです。)